いつも波日記をご覧いただき誠にありがとうございます。このブログをご覧いただいてる皆さまは、きっと「少しでも上手くなりたい」「1本でも多くの波に乗りたい」「あの技ができるようになりたい」という悩みを抱えていらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん、私もサーフィンを始めてまだ10年ほどの中で、できるようになったこともありますし、未だにできずに悩んでいることもいっぱいあります。
そこで、今日は細かな技術論よりかは、私のサーフィンに対する心構えや、私が今までサーフィンにどのように対峙してきたかといった姿勢の部分に的を絞り、この10年の間に私が一体何をして何を得たのかをお伝えしようと思います。
1.一緒に切磋琢磨できるサーフィン仲間がいたこと
私は2004年の冬からサーフィンを始めたのですが、きっかけは当時の同僚に半ば騙されたように海に連れて行かれたことでした。
そこで波に押されるというスリルに衝撃を受け、気づいたら1回もやめることなく今に至るわけですが、ここまで私が継続できたのは初心者のときに一緒に入ってくれた仲間がいたからに他なりません。
当時は都内に住んでおりましたが、同じく近郊に住む仲間と交替でクルマを出して毎週末千葉の海へ通っておりました。
風が強すぎて1本も乗れずに帰ってくることもありました。
雪で高速が通行止めになったなか、下道を通って行ったこともありました。
波がしょぼくても誰も入っていないポイントを探して入り、ひたすらテイクオフの練習を続けたこともありました。
今から思えば実に非効率な練習法を続けていたと思いますが、それでも毎週末飽きもせずに通い、ごくたまに訪れるビギナーズラックを共に讃え合い、サーフィン後は美味しい定食屋を開拓し、帰りのクルマの中ではどうすれば上達するかを話し合ったあの当時は今から思えば少しだけつらいものもありましたけれども、あの頃の切磋琢磨があったからこそ今の自分があるのだと確信しております。
初心者のうちは一緒に入ってくれる仲間の存在は何より大切なものになります。
2.陸トレをしたこと
自宅が歩いて海に行けるほど近くて、毎朝サーフィンできるという恵まれた環境なら話は別かもしれませんが、おそらくサーフィンするのは週末だけという方が多いのではないかと思われます。
そこで、これさえやればとにかく週末のサーフィンが豹変するというのが陸トレです。
私の場合は初心者の時期にドジ井坂氏のサーフィンクリニックに参加させていただいたのが陸トレの大切さを痛感したきっかけでした。特にテイクオフの体の動きを7つのステップに分解して一つ一つを体で覚えさせるメソッドはすぐに海で効果が出ましたし、未だに自宅で床の上でテイクオフの動作をすることがあります。
※私の場合、飽くまで当時のテクニックアップに役立ったということで、とりわけ井坂さんの門下生というわけではありません。念のため。
また、最近はテイクオフ後のターン時の体重移動の動きの確認、ノーズライド時の足の動きの確認などを、自宅で姿見の前に立ちながら陸トレしています。
陸トレは本当に重要で、海でいざ本番の波がきたときに身体が勝手に動くようになるためには必要不可欠です。平日も毎日10回でもテイクオフの陸トレをやるだけで週末のサーフィンは変わります。
3.最も大変だったのは継続すること
プロサーファーやサーフィンを生業にしている人でもない限り、みんな何かしらの本業とのバランスを取りながらサーフィンと付き合っています。人生の様々な節目のイベントによって、サーフィンから遠ざからざるをえない境遇にも出くわすこともあるでしょう。
私の場合は幸運にも10年間の間、海に入りたくても入れないということがほとんどありませんでした。唯一と言っていいのは2007年秋に白内障の手術をして1ヵ月の間サーフィンをドクターストップされていた期間だけです。
それはさておき、そういう様々な予期せぬ出来事が起こる中で「いかにして週1回海に行くか」ということを考えられるか否かが肝心です。
それができれば平日の働き方も週末のサーフィンに照準を合わせる働き方に変わります。例えば土曜日に波が良いのが分かれば、金曜日のお酒の誘いを断ることもあるでしょう。もしくは平日でも台風スウェルが来るのが分かっていれば土日を使ってでも仕事を片付け、波が最も良いタイミングに半休を取ってでも海に行く、というプランも考えられます。
要は「週1回は何が何でもでも海に入ってやる」という意地さえあれば、どんなにジャンクコンディションで1回も乗れずにグシャグシャに波に揉まれて帰ってきても、海に行ったという満足感が得られるのです。そうして積み重ねてきた継続というのは最後まで自分の自信を後押ししてくれる糧になります。継続は力なりです。
Keep Surfing!!