ワーゲンバスの屋根にくくり付けたサーフボード。サーファーなら一度は憧れるスタイルではなかろうか。
サーファーは90%以上クルマを持っている
サーフィン専門のWebメディア、WAVALの調査によると、サーファーのクルマの所持率は、なんと93%という結果が出た。それだけ、サーファーにとってクルマは必要不可欠ということがよく分かる。
ではサーファーにとってベストなクルマの選び方とは何なのだろうか?
- サーファーは90%以上クルマを持っている
- サーフィンにおすすめのクルマとは?
- 逆にサーフィンに適さない車種とは?
- どうやって車内にボードを積むか?
- ルーフキャリアは最後の手段
- 私見ではやはり軽自動車がベスト
サーフィンにおすすめのクルマとは?
最近は短いサーフボードも増えてきたが、長いボードだと3メートル以上にもなるサーフボードもある。また、ウエットスーツやポリタンクなど、サーフィンに必要なものは大きくてかさばるものが多い。
それらを難なく積めるクルマ=サーフィンにおすすめのクルマとなるのが原則だ。ここでは今の日本のサーフポイントで多く見られるクルマのタイプをいくつかに絞って、その特徴や価格などをまとめてみよう。
ハイエースを代表とするキャブオーバー型
値段や道路事情、駐車場事情などを一切度外視すれば、私はこのハイエースこそがキング・オブ・サーフィンカーであると思う。
5人のロングボーダーがいたとしても、全員のボードを車内に積むことだってできる。また、耐久性も抜群だ。それに車内に布団を敷いて車中泊をしてもかなり足が伸ばせる。身長が180cmを超える長身の人でもリラックスして寝られるほどであろう。
いい事ずくめのハイエースだが、やっぱり車両価格が高い。新車だと300万円は軽く超えるものばかりだ。中古車なら30万円くらいのものもあるが、あまり安いものはすぐ壊れるリスクがあるのでおすすめできない。
それに車体サイズが大きいので、狭い道路を通って海に通うことが多いサーファーにはぶつけるリスクが高いであろう。
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ハイラックスサーフなどのSUV
SUVとはスポーツ・ユーティリティ・ビークルの頭文字を取ったもので、要はサーフィンやスキーなど、そういうアクティビティをやるのに適したクルマですよ、という意味を持っている。
SUVの特徴は、オフロードに強いこと、頑丈であることなどだ。そんな男らしさから、多くの根強いSUVファンがいるが、ハイエースと同じく車体価格が高めであることや、燃費が悪いこと、さらに車高が高いことから場合によっては入れない駐車場もあるといった、サーフィン以外での日常生活での不便が生じることもある。
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ステップワゴン、エルグランドなどの大きめのミニバン
ミニバンもサーファーには大人気だ。 ボードを中積みできる広さもあるし、子供が何人もいる家族ならサーフィン以外のレジャーにもミニバンは最も適しているからであろう。
ミニバンの特徴はそのような汎用性に尽きる。私の知り合いのサーファーにも、独身時代はSUVだったが、結婚後はミニバンになってしまったなんていう人も数名いる。価格も100万円代があったりして、比較的手が届きやすいのも特徴だろう。
そんな一見完全無欠なミニバンだが、それゆえに面白味のないクルマというのが強いて言えばデメリットになるのだろうか。週末にミニバンに子供数名を乗せて野球の練習場に行っているパパの姿を見ると、まるで子供たちの運転手のように見えたりするのが、ちょっとだけみすぼらしく見えたりもする。
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大きめの軽自動車
日本のクルマのなかで最大の発明と言ってもいいのが軽自動車だ。
税金などの維持費が安い、燃費が良い、車体が小さいから小回りが効き、狭い道もラクラク走れる、などクルマとしての合理性が凝縮されていると言ってもいい。
サーフィンに適した軽自動車となると、軽自動車のなかでもある程度大きいものの方が適しているだろう。車種で言えばスズキのエブリィ、ホンダのN-BOX、ダイハツのタントやウエイクなどだ。このくらいの軽自動車であれば、7フィートくらいのショートボードやファンボードなら十分中積みしてかつ人も乗ることができる。
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ちなみに私の今のクルマはワゴンR。ひとりで海に行くときは7'0"の長めのボードでも中積み可能だが、家族を乗せるときはルーフキャリアが必要となる。
逆にサーフィンに適さない車種とは?
これからクルマを買うという人の参考程度に挙げさせていただくが、アルトやミラやライフといった極端に小さい軽自動車や、車内の積載スペースがあまりに狭すぎるセダン型などはサーフィンには適さないだろう。
もちろん、ルーフキャリアを付ければこれらのクルマでもロングボードを積むことは十分可能だが、ルーフキャリアは最悪の場合、強風で吹き飛んでしまうというリスクがある。もしあなたに特に強いこだわりがなければ、中積みができる車種を選ぶことを強くオススメする。
また、ある程度車高のあるクルマやハイルーフのクルマであれば、下のような車内キャリアを取り付けることで積めるボードの枚数も、乗れる人の人数も多くなるのでオススメだ。
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どうやって車内にボードを積むか?
このように、サーフボードは原則中積みをオススメしたい。
よくやる積み方は、後部シートを1つ倒して、そこにボードを置くやり方だ。小型車でもショートボーダー3名であれば、このやり方で1台のクルマで行くことができる。
それ以外には上で紹介した車内キャリアを使う方法がある。
また、少々強引だが、右側のシートと左側のシートの間にボードを入れて積むという方法もある。その場合はドアミラーが見えなくならないようにしないと危険になるので注意が必要だ。
※もし、これをお読みのあなたが、「こんな積み方を知っている」というのがあれば、ご遠慮なくコメントその他で寄せてほしい。
ルーフキャリアは最後の手段
なのでルーフキャリアは最後の手段として考えてほしい。実際、サーファーが高速道路でサーフボードを飛ばすという事故が発生している。横浜ベイブリッジや東京湾アクアラインなど、強風が吹く高速道路では特に注意が必要だ。
もし、どうしてもルーフキャリアで積まなくてはならない場合は、積む前にキャリアの状態を確認するのはもちろん、スピードを出しすぎないなど、細心の注意を払う必要がある。
また、ルーフキャリアに乗せる場合は、ボードは裸で乗せずにできればハードケース、最低でもニットケースに入れてから乗せるようにしたい。私も昔、ケースに入れずにルーフキャリアに乗せてしまったことがあって、帰り着く頃にはキャリアがワックスでベットリになってしまった経験がある。直射日光でボードを傷めてしまう可能性もあるから、ケースに入れて乗せることを強くオススメする。
私見ではやはり軽自動車がベスト
最後に私の個人的な好みによるチョイスだが、サーフィンにはやはり大きめの軽自動車が一番適していると思う。
11フィートのロングボードとなるとさすがに中積みは不可能だが、8フィートくらいまでのボードなら十分中積みできる。
パワーがないからという理由で軽自動車を避ける人もいるが、今の軽自動車は高速道路を100km/hで難なく走り続けることができるパワーがある。
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どうしても長いロングボードしか乗らない、複数人で海に行く機会が多いというあなたであれば、やはりハイエースがベストチョイスになるだろう。