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波日記 湘南(茅ヶ崎、鵠沼)・千葉の波情報・サーフィン情報

2004年よりサーフィンを始めた1975年生まれの男が綴る、湘南(茅ヶ崎、鵠沼)や千葉などの波のレポート、サーフィンコラム

サーフィンに筋トレは本当に必要なのか?

サーフィン コラム

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※写真はイメージ画像です。念のため(笑)。

みんな筋トレしたくなる

「サーフィンが上手くなるためには筋トレって必要ですよね?」

って、今まで何度か聞かれたことがあります。

サーフィンに初めて行くことになった人が、準備のために腕立てや腹筋に勤しんでいるという話も何度となく聞いたことがありますし、パドル力に伸び悩んでいる人が腕立てを毎日やっているという話を聞いたこともあります。

私自身、湘南の波が無くてサーフィンはどうしても無理っていう日には、近所の市営のスポーツセンターに行って、筋トレする日もあります。

ただ、サーフィン上達を目的とした筋トレって本当に有効なのでしょうか?難しいテーマではありますが、今回はこのことについて考えてみたいと思います。

サーフィンに必要な筋力とは?

私たちがサーフィンで筋トレをするのは、もちろんサーフィン技術を向上させたいというのが最たる目的でしょう。あとは体型を綺麗にかっこ良くしたいから、という理由もあると思います。

ところが、筋トレして腕力や脚力を鍛えることが具体的にサーフィンのどんなテクニックと結びつくのでしょうか?ひとつ考えてみましょう。

パドリングに必要な筋力とは?

私も本当にパドリングが苦手でしたし、実は未だにパドリングに自信があるわけではありません。

サーフィンを始めたばかりの人や、パドリングに慣れていない人にとっては、パドリング自体が本当に憂鬱になるほどしんどいものでしょう。

周りの上手なサーファーが何食わぬ顔でスイスイスーと自分を追い越して沖へ出て行く姿を見るたびに不甲斐ない思いをし、「何とかこの状況を脱することはできないか」と考えた末に筋トレに手を出すサーファーも多いと思います。

パドリングに必要な筋肉については、よく僧帽筋(背中の筋肉)と言われ、そこをトレーニングすることばかりが言われていますが、本当のパドリングは全身運動です。背筋のみならず、腿の筋肉や手首の筋肉、首の筋肉なども重要になってきます。

なぜならば、パドリングには筋力も必要ですが、何よりバランスを取って波をキャッチする技術の方が何倍も大切だからです。

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テイクオフするときにパドリングを始めて、体が持ち上がるまでの間は前後のバランスをどのように取るべきか、そして今度は波が掘れ上がって体が持ち上がった瞬間に、その前後のバランスをどのように調整するべきか、などなど、テイクオフ時のパドリングには単純な筋力以上に大切な要素がいっぱいあります。

傍目には漕いで立つだけに見えるテイクオフですが、その中ではこのように数々の複雑な要素が絡みあっているということをまずは知るべきでしょう。それを体得するにはジムでのトレーニングも大切かもしれませんが、それよりもテイクオフをして何百回とワイプアウトして波に巻かれる経験をする方が何倍もためになるものだと私は思います。

ジョーズの大波にパドリングでテイクオフしてしまうシェーン・ドリアンのようになりたいのでしたら、上記のテイクオフの技術が完成されたうえで、プラス日々の猛烈な筋トレや徹底した食事管理も不可欠でしょう(実際、シェーン・ドリアンは炭水化物は摂らないと言います)。

しかし、一般のサーファーならば、テイクオフをマスターするために何百回と波に巻かれているうちに自然と付く筋肉や筋力だけで十分ではないでしょうか。

パドリングについてさらにまとめた記事が下記になりますので、ぜひ読んでください。

【参考記事】10年間パドリングを続けて分かってきたこと。

ライディングに必要な筋力とは?

パドリングして沖に出て、テイクオフして立ち上がりましたら今度はライディングです。

ライディングで最も使う筋肉と言えば大腿筋(腿の筋肉)でしょう。しかし、これもテイクオフと同じ理屈で、じゃあヒンズー・スクワットをいっぱいやれば、ライディングが上手になるのでしょうかと言われれば、やはり疑問符が浮かぶでしょう。

ライディングの難しさって、筋力が足りないことよりも「思ったよりもスピードが出ない」ことや、「行きたい波のポジションに行くことができない」というボード・コントロール の部分ではないでしょうか。

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スピードが出せるようになるためには、波の中の最も押す力がある部分を見極めて、そこの位置に自分がいるようにボードをコントロールする必要があります。

また、カットバックで思うように戻れないとか、トップターンで思うようにトップに行けないというのも同様です。筋力が足りないからではなくて、ボードを走らせる技術が足りないからなんです。

自転車の乗り方をマスターするためにいきなり足の筋トレをする人はいないでしょう。サーフィンも同じ部分があります。筋トレよりも先に体得しなくてはならない技術がいっぱいあるのです。

持久力と瞬発力、どっちが大事?

同じ筋力でも、持久力と瞬発力、サーフィンにおいてはどっちが大事なのかも気になることでしょう。

これは言ってしまえばどっちも同じくらい大事というのが結論になってしまうのですが、敢えてどっちか選べと言われれば私は瞬発力と言うでしょう。

持久力は波を乗り越えて沖に出るためには必要不可欠ですが、瞬発力がないとテイクオフが絶対にできないからです。

ただし、先にも述べましたように、テイクオフの瞬発力も筋トレで得られるものではないと思います。テイクオフを何度も繰り返すことで、筋力を最大限にする、つまりは瞬発力を最も発揮させるべきタイミングをマスターすることが大切なのです。

最後にもう一度問う。サーフィンに筋トレは本当に必要なのか?

ここまで読めば、サーフィンに必要な筋力について、だいぶ理解できたのではないでしょうか。

その上でもう一度聞きますが、サーフィンに筋トレは絶対に必要でしょうか?

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もうはっきりしましたね。

「サーフィンの基本的技術のマスターを目的とした筋トレはあまり意味がない」

のです。

筋トレしている時間があったら、海に入って波に巻かれた方がよっぽどプラスになります。波に巻かれないと、あなたの体がサーフィンに適したバランスをどうしても覚えられないからです。

海でのサーフィンをしたうえで、そのバランスを覚えるための陸トレならば、やる価値は大ありでしょう。

最後に、サーフィンの帝王、ケリー・スレーター氏のトレーニング動画をお送りしましょう。動画の4分20秒を過ぎたあたりから彼のトレーニング・シーンが始まりますが、彼ほどのレベルであってもバランスのトレーニングをしているのが印象的です。


Treinamento Funcional - Kelly Slater - Interview and Training

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