- どのボードも「テイクオフが早い!激早!」って言うけど
- ミニボード=テイクオフ早いっていうほど単純ではない
- 色々なボードに乗ってみることが大切
- 長いボードを手に入れてみて分かったこと
- 究極のミニボード、Aviso BD3は何がすごいのか
どのボードも「テイクオフが早い!激早!」って言うけど
とあるサーフィンブログにて、「サーフボードの長さとパドリングとテイクオフ」という興味深い記事がアップされていました。
記事後半には下記のように書いておりました。
全てと言ってもいいくらい、サーフボードのモデル説明に、テイクオフが早い!と書いてあります。テストした感想は、とにかくテイクオフが激早です!と書いてあります。全てに書いてあるから厄介なのです。
本当にそうですね(笑)。もはやお決まり文句です。
つまり、一口に「テイクオフが早い」と言っても色々な種類の早さがあるのだ、ということがこの記事の主旨です。
その種類を説明するために、ここでは
- 6'3" 18 3/4" 2 3/8"のパフォーマンスボード
- 5'4" 20" 2 3/8"のミニボード
と、容積は同じだけど、長さで対比させてその特徴の違いを書いています。
ミニボード=テイクオフ早いっていうほど単純ではない
要点をまとめますと、
長さのあるボードの特徴
- 滑り出しが早いのは長さのあるボード
- パドリングが早いのも長いボード。
- 流れのある日にミニボードでパドルアウトしても全然進まないが長いボードに変えれば沖に出られる。
ミニボードの特徴
- ミニボードのテイクオフの早さとは、前に突っ込んで粘れるところ
- 凄く前に重心を持ってきても、ノーズが刺さらない
- むしろ前に乗れば乗るほどスピードが出て、乗れないと諦めかけた波にも粘ってついていき、テイクオフができる
- しかし、滑り出し始めるタイミングは遅い
上記の、特に長いボードの特徴については、私はもの凄く納得でした。
先日ミニボードでサーフィンしたとき、強い南東うねりの波で、どんどん左へと流されて、パドルを続けるのがかなりしんどかったのですが、あれがもうちょっと長めのボードだったらもっとラクにサーフィンできたかもしれません。
私も今までは「波が小さければミニボード、波が大きければ普通のショートボード」と、単純に波のサイズだけでボードを選んでいました。
しかし、それだけではなく、風やうねりの強さも考慮に入れてボードチョイスする必要があるということがとてもよく分かりました。
色々なボードに乗ってみることが大切
私の現在所有するボードも、下から順に5'0"、5'5"、5'8"(2012年4月当時)と比較的短いのばかりですので(ちなみに私の身長は170cm)、やはりもうちょっと長い6'0"~6'1"くらい(むしろ7'0"くらいまで?)のボードも必要なのかもしれませんね。
サーフボードのチョイスはどこまでも難しく、奥深いものですね。
長いボードを手に入れてみて分かったこと
それから私は検討に検討を重ねた末、7'0"のMini Noseriderというボードを手に入れたのでした。
ホームが千葉から湘南になったという事情もありますが、それまでショートボードやミニボード一辺倒だった私にとって、長いボードに乗るということは、「ショートボードと決別してしまうのではないか」というくらいの大げさな心配があったのですが、いざ乗ってみたらそれは杞憂であったことがすぐに分かりました。
パドルも速いので乗れる波の数が劇的に増え、サーフィンの楽しさが一気に倍増したのがこのボードを買ってからでした。
このボードは残念ながら現在は生産中止になっているので、中古を狙うしかないのですが、ヤフオクにたまに出品されることがありますので、キーワードでアラートをセットして、チャンスを待つしかないでしょう。
究極のミニボード、Aviso BD3は何がすごいのか
そして冒頭に紹介した、私が所有するミニボード、AvisoのBD3(Black Diamond 3)。このボードの魅力をお伝えせずにこの記事は終われません。
BD3の魅力を順番に挙げましょう。
- パドル、テイクオフ時のボードバランスが完成されている
- 掘れた波のテイクオフが驚くほどやりやすい
- ボードのサイズが小さいからパドル位置やスタンスが非常に決めやすい
- テイクオフさえ決まれば独特のスピードアップ感が味わえる
- カーボン素材だからぶつけた程度では無傷
まだまだあと10個は挙げられますが、敢えて5つに絞りました。
ひとつひとつ、詳細に解説したいところですが、ここはやはり論より証拠。動画を見てください。
nakisurfmovie NAKI×AVISO BD3 5'0"
ミニボードで安定しつつ軽快な動きができるボードはこのBD3以外においてないでしょう。数ラウンド乗り込めば、あなたもすぐにこのようなサーフィンを楽しむことができるはずです。
壊れにくいAvisoのカーボン素材ですので、中古でもそれほど値段が下がることはありません。
が、Avisoは5年たってもボードの反応が変わることはありません。真っ二つに折ったりでもしないかぎり、一生乗ることができるでしょう。
そんなAviso BD3ですが、オークションサイトやフリマサイトを検索すればちょくちょく出てきます。毎年10万円払って新しいボードを買うのではなく、ここはひとつ私と同じく一生モノのボードを手に入れませんか?