※こちらの記事の内容は2008年8月当時のものです。
時期的にサーフィンのハイ・シーズンだからか、ネット上の情報を見ていても、昨今ローカルvsビジターのトラブルにまつわる内容が目立ちます。
ローカル・サーファーとは何か?
なぜ、ローカルしか入れないポイントがあるのか?
ビジターは何に注意すれば良いのか?
これらのことを考えて行くと、サーファーは皆、果てしない議論に明け暮れることでしょう。
私は海から車で3分の位置に住んでいますが、そのポイントのローカル・サーファーだと思ったことはありません。ホーム・ポイントはいくつかありますが、ビジターを警戒することなんて全くしません。
しかし、ネット上で読む限りのハードコアなローカル・サーファーの意見を読んでみると、やはり色々と深刻な問題があるようです。まずはじめに、
- 一般住居の付近に早朝からブンブンとアイドリングすることによる騒音公害
- 海沿いの道路への路上駐車による一般住民の迷惑
- 他人の住居の敷地内に無断で駐車することによる迷惑
などなど、サーフィンをする以前の、こういった理由で外部サーファーをお断りにしている場所もあるのです。もうこれは人としてのモラルの問題ですね。
次に、
- 身の程知らずのサーファーが、カレントに流されてレスキュー隊のお世話になる。
- 漁船の妨げとなる位置に入水し、漁業のお仕事の邪魔をする。
- 技量の無いロング・ボーダーがワイプアウトすることで、周りのサーファーが怪我をする。
- 5~6名以上の大人数でビジターが集団入水してくる。
といった、海上でのモラルの問題です。こういう問題が起こると、そのクレームは全部ローカルサーファーに降りかかってきます。そうなれば「なんで俺達が他人の事故の尻拭いをしなくちゃならんのだ?」と思うのは当然。ビジターは進入禁止となるわけです。
要はローカルだからとか、ビジターだからという区切りではなく、サーフィンという枠を超えて、いけないことをする人々が問題を深刻化させているんです。
私も今まで、日本各地のポイントや海外のポイントでサーフィンしてきましたが、やはりはじめてのポイントで何の情報も無しにいきなり入るのは、とても怖いものです。そういうときは、地元のショップや周りにいるサーファーと積極的にコミュニケーションをとる必要があります。そうすれば安全な入り方も分かりますし、入って良いところといけないところを知ることができ、結果的に楽しめる可能性はグッと上がります。
なので「だからサーフィンって閉鎖的なんだよ云々」と言う前に、普段の生活においても、例えば電車の中で酔っ払って大騒ぎして迷惑かけたりしていないかとか、高速で追い越し車線をチンタラ走って周りのドライバーに迷惑をかけていないかとか、サーフポイントを荒らすことは、そういうことともつながる話だと思うのです。普段の生活でも行儀良く振る舞っている人は、海の上でも自然と行儀良くできるものではないでしょうか。